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Otter.aiレビュー:英語会議の定番AI議事録は日本語運用に使えるか

Otter.aiレビュー:英語会議の定番AI議事録は日本語運用に使えるか
目次

英語の商談や講義を、あとから検索できる文字起こしにしたい場面で、Otter.aiの名前はよく出てきます。一方で、日本語の定例を同じツールで回せるかは、料金表だけでは分かりません。

Otter.aiは、Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsなどの会議を録音し、リアルタイム文字起こしと要約、アクション項目を作るAIメモ帳です。カレンダー連携のNotetaker(会議へ自動参加する記録ボット)を会議へ参加させるか、Mac・Windowsのデスクトップアプリでボットなし録音するかを選べます。[1][4][5]

本記事は2026年9月20日に確認したOtter公式サイト、料金ページ、ヘルプ、プライバシー案内に基づきます。料金、無料枠、対応言語は変わるため、契約前に本文の公式リンクから最新条件をご確認ください。同じ音声で実測した精度比較ではありません。

Otterでできること

中心になるのは、カレンダーに載ったWeb会議へNotetakerを送り、会議中に文字起こしする流れです。GoogleまたはMicrosoftのカレンダーを接続すると、Zoom、Meet、Teamsのリンクがある予定へ自動参加させられます。本人が欠席してもNotetakerだけ送る使い方も、ヘルプで案内されています。[4]

主な流れは次のとおりです。

カレンダーと連携して会議を把握
              ↓
Notetaker参加、またはデスクトップでボットなし録音
              ↓
会議中のライブ文字起こしと要約
              ↓
終了後に決定事項、アクション、共有、CRM(顧客管理ツール)連携へ進む

Notetakerはゲスト参加者として入り、表示名は「[名前]’s Notetaker (Otter.ai)」です。匿名参加はできません。[4] 12分連続で無音だと自動退室し、予定終了後は5分の無音で退室します。組織側がゲスト参加を禁じていると入れません。[4]

ボットを出したくない場合は、デスクトップアプリのbotless recording(ボットなし録音)があります。macOS 12.3以上、Windows 10以上が要件で、マイクと画面・システム音声の許可が必要です。ヘッドホンを付けたまま会議音声を拾う前提です。[5] 画面にボット名は出ませんが、録音している事実は相手に伝わりません。開始前の同意案内は主催者の責任のままです。[5][10]

良い点

ここが強い

  • Zoom、Meet、Teamsへ同じNotetakerを送れる[1][4]
  • デスクトップならボットなし録音も選べる[1][5]
  • 文字起こし対象に日本語が含まれる[2][6]
  • Basicでも月300分まで無料で試せる[2][11]
  • 会話は初期状態で本人と共有先だけが開けると案内されている[10]

英語会議の文字起こしとして長く使われてきた点は、Fireflies.aiやFathomと比べるときの見どころです。日本語サイトも「英語の会話をリアルタイムにテキスト化する」と前面に出しています。[11]

無料の切れ目は回数ではなく時間です。料金表では、Basicは月300分、1会話あたり最大30分、同時参加は1会議です。Proは月1,200分、1会話90分、同時2会議。Businessは会議時間の月次上限なし、1会話4時間、同時3会議です。[2][9] 60分の定例をBasicのまま通すことはできません。

料金と時間の切れ目

表示は米ドル、ユーザーあたり月額です。年払いと月払いで単価が分かれます。[2]

プラン 公式の月額表示 月の文字起こし 1会話の上限 同時会議
Basic 無料 300分(翌月への繰り越しなし) 30分 1
Pro 16.99ドル(年払い相当8.33ドル) 1,200分 90分 2
Business 30ドル(年払い相当19.99ドル) 無制限 4時間 3
Enterprise 要見積(公式へ個別に問い合わせ) 無制限 4時間 3

ファイル取り込みはBasicが生涯3件、Proが月10件、Business以上は無制限です。取り込み側の分数上限は、料金比較表でBasic・Proが月の文字起こし枠と同じ数字、Business・Enterpriseは月6,000分と分かれています。[2]

Salesforce、HubSpot、Zapier(外部ツール間の自動連携サービス)連携はPro以上で、SalesforceとHubSpotはユーザー上限があると注記されています。[2] SSO(シングルサインオン)、SCIM(アカウント管理の自動化)、ドメインキャプチャ(自社メールドメインのアカウントを組織へまとめる機能)、HIPAA(米国の医療情報保護法)(アドオン=追加オプション)はEnterpriseです。[2]

無料でチーム機能まで見たい場合、公式はBusinessの7日間トライアル(無料お試し期間)を案内しています。期間が終わるとBusiness月額へ自動課金されると明記されているため、試す前に解約手順を確認してください。[3]

日本円の支払額、税、為替はチェックアウト画面が正本です。円建ての安さだけで選ばないでください。

日本語会議で確認したいこと

ヘルプは、英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、日本語、中国語(簡体字)の文字起こしに対応すると書いています。ドイツ語と簡体字中国語はベータ(正式版前の試用段階)です。[6][7] 料金比較表も同じ6言語を列挙しています。[2]

一方で、言語設定は文字起こし処理だけに効きます。メニューや設定などの操作画面は英語のままです。[6] 日本語サイトは、いまも英語会話向けの紹介が中心です。[11]

ここは確認を

  • 1回の録音は1言語。日英混在は、仏英(フランス語・英語)の同時切替以外は対象外[6]
  • 録音後に別言語へ再処理できず、音声を書き出して取り込み直す必要がある[6]
  • 操作画面は英語のみ[6]
  • Basicは1会議30分で切れ、60分の日本語定例は通らない[2]
  • 日本語の認識品質は、実際の会議音声で確認する必要がある[6]

開始前に既定言語を日本語へ切り替えないと、英語設定のまま処理されます。会議の途中で言語を変えても、その録音は開始時の言語のままです。[6] 固有名詞、否定表現、金額を含む30分程度の会議で、共有できる状態へ直すまでの時間を測ってください。

日本語の商談をボットなしで録りたい場合、GranolaやZoom My Notes、翻訳まで見るならNottaのほうが入口は明確です。Otterを試すなら、英語会議か、言語設定を合わせて測れる短い日本語会議から始めるのが安全です。

同意とボットの見え方

プライバシー案内は、地域の法令を守り、録音・文字起こしの前に必ず同意を取り、記録していることを示すよう求めています。[10] Notetakerは参加者一覧に見えるため、隠れた録音にはなりません。[4]

会議中に止めたい場合、Otterアカウントがなくてもチャットへ「stop otter」と送ると、その場のNotetakerがすべて外れます。[8] 自動参加を止める設定は、既定を「手動で選んだ会議だけ」へ変えるか、カレンダー連携を外します。[8]

デスクトップのボットなしでは、Teams向けに「I am using Otter to record this meeting.」を自動投稿する設定があります。文面は変えられますが、他の会議アプリでは同じ通知に頼れません。[5] メールやバナーに頼らず、開始前に目的と共有先を声に出す運用は残してください。案内の型は録音アナウンスの例文を流用できます。

セキュリティで確認できること

公式のプライバシー&セキュリティページは、SOC 2 Type 2(外部監査によるセキュリティ認証)、GDPR(EUの個人データ保護規則)、CCPA(米カリフォルニア州の消費者プライバシー法)への対応を掲げ、HIPAAの取り扱いにも言及しています。保存はAWS S3(Amazonのファイル保存サービス)で、サーバー側AES-256(強度の高い暗号化方式)暗号化です。[10] 料金表のHIPAAはEnterpriseのアドオンです。[2] ISO 27001(情報セキュリティ管理の国際規格)の認証取得ではなく、セキュリティ方針をISO 27001/27002の枠組みを基に作っている、という書き方です。[10]

会話を消すとゴミ箱へ入り、30日後に自動削除されます。ゴミ箱を空にすればその時点で削除されます。[10] 組織向けの保存期間カスタムは、アカウントマネージャーへ依頼する機能で、最短24時間、削除ジョブは日次、最大48時間以内に消えると案内されています。[12]

学習利用の切り分けは次のとおりです。第三者のAI事業者は顧客データでモデル学習しない、取り込み文書(Google Workspaceなど)も自社学習に使わない、と明記されています。一方、Otter自身は利用者データを識別できない形にしてから自社モデルの学習に使う、とFAQにあります。人手で録音を聞く場合は、事前の明示同意が必要だと書かれています。[10]

会社所在はカリフォルニア州マウンテンビューです。[1] 日本リージョンの案内はありません。認証名だけで導入を決めず、米国保存でよいか、学習利用の説明を社内規程と照合できるか、退職者のデータをいつ消すかまで管理者と確認してください。

向いているチーム

  • 英語のZoom、Meet、Teamsを、検索できる文字起こしに残したい個人や少人数
  • ボット参加を相手が受け入れられる営業・採用・講義
  • ボットを出せない会議だけ、デスクトップのボットなしへ切り替えたい人
  • 月300分・1会議30分で足りるか、まずBasicで測りたい人
  • SSOやHIPAA、保存期間のカスタムまで必要ならEnterpriseを照合する組織

反対に、日本語UI(日本語の操作画面)で現場を回したいチーム、日英が混ざる1本の会議を自動で分けたい運用、保存先を日本に置きたい組織、学習利用を避けたい規程には向きません。会議基盤の権限のまま残したい場合は、会議ツール内蔵AI議事録の比較から先に見てください。

試すなら、30分の切れ目まで含めて測る

機密性の低い英語会議、または言語設定を日本語にした短い社内会議を1本選び、記録ボタンを押す前に目的と共有先を伝えてください。

  1. 開始まで:カレンダー連携、Notetakerかデスクトップか、ゲスト参加と表示名
  2. 言語まで:既定言語が会議の言語と一致しているか。日英混在なら途中で破綻しないか
  3. 確認まで:決定事項、担当者、期限、数字を文字起こしへ戻すまで
  4. 上限まで:Basicなら30分で切れないか、月300分で何本持つか

評価項目を固定するなら、トライアル評価シートの6項目と重ねられます。Businessトライアルを使う場合は、7日後の自動課金も手順に入れてください。[3]

まとめ

Otter.aiは、英語のWeb会議を検索できる文字起こしと要約に残したい人向けのAIメモ帳です。Notetakerで自動参加するか、デスクトップでボットなしにするかを選べます。無料の切れ目は回数ではなく、月300分と1会議30分です。

判断の分かれ目は、日本語会議の実測品質と英語UIで現場が回るか、ボット参加を相手が受け入れられるか、自社学習への識別情報除去済みデータの利用を規程が許すかです。まずはBasicで会議1本を「開始、確認、共有」まで通し、90分超の会議や同時参加、管理機能が必要になった時点でProまたはBusinessを比較するのが堅実です。

Sources

[1] https://otter.ai — Otter Meeting Agent [2] https://otter.ai/pricing — Pricing | Otter.ai [3] https://otter.ai/start-for-free — Start for Free | Otter.ai [4] https://help.otter.ai/hc/en-us/articles/4425393298327-Otter-Notetaker-Overview — Otter Notetaker Overview [5] https://help.otter.ai/hc/en-us/articles/35973988280215-Otter-Desktop-App-Mac-Windows — Otter Desktop App (Mac & Windows) [6] https://help.otter.ai/hc/en-us/articles/26660468516631-Transcribe-conversations-in-English-Spanish-French-German-Japanese-or-Chinese-Simplified — Transcribe conversations in English, Spanish, French, German, Japanese, or Chinese (Simplified) [7] https://help.otter.ai/hc/en-us/articles/360047247414-Supported-languages — Supported languages [8] https://help.otter.ai/hc/en-us/articles/14288936562199-Remove-Otter-Notetaker-from-your-meeting-Zoom-Google-Meet-or-Microsoft-Teams — Remove Otter Notetaker from your meeting [9] https://help.otter.ai/hc/en-us/articles/13676401135383-How-many-meetings-can-Otter-Notetaker-join-simultaneously — How many meetings can Otter Notetaker join simultaneously? [10] https://otter.ai/privacy-security — Privacy & Security | Otter.ai [11] https://otter.ai/jp — Otter日本語ページ [12] https://help.otter.ai/hc/en-us/articles/19500988656279-Set-a-custom-Data-Retention-policy — Set a custom Data Retention policy

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