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Granolaレビュー:会議ボットなしのAIメモ帳は議事録運用に使えるか

Granolaレビュー:会議ボットなしのAIメモ帳は議事録運用に使えるか
目次

会議の参加者一覧に見慣れないボット名が出ると、相手が話しにくくなることがあります。専用の議事録サービスを増やしたくないチームほど、手元の端末だけで記録できるかを先に見たくなります。

Granolaは、会議へボット(記録用に自動参加するプログラム)を招待せず、パソコンやスマートフォンの音声から文字起こしとメモを作るAIメモ帳です。Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsなど、会議アプリを問わずデスクトップで使え、対面の会話はモバイルアプリで記録します。[1][3]

本記事は2026年9月17日に確認したGranola公式サイト、料金ページ、セキュリティ案内、ヘルプに基づきます。料金、履歴の範囲、対応言語は変わるため、契約前に本文の公式リンクから最新条件をご確認ください。

Granolaでできること

Granolaは、会議を自動で開始しません。利用者が手動で開始すると、マイクとパソコン上の会議音声へアクセスし、リアルタイムで文字起こしします。デスクトップではmacOSとWindows、モバイルではiOSとAndroid、加えてApple Watch向けの案内もあります。[1][3][7]

主な流れは次のとおりです。

カレンダーと連携して会議前のBrief(事前メモ)を確認
              ↓
手元のアプリから手動で記録を開始
              ↓
メモを書きつつ、端末音声を文字起こし
              ↓
終了後にAIでノートを整える
              ↓
アクション、フォローメール、共有へ進む

メモは初期状態では非公開で、共有を選ぶまで他の人は見えません。[1][3] 会議後にはアクション項目やフォローアップの下書きを作れ、ノート同士を横断して質問することもできます。[1][2]

良い点

ここが強い

  • 会議へボットを参加させず、端末の音声だけで記録できる[1][3]
  • Zoom、Meet、Teamsなど、会議アプリを切り替えても同じ操作で使える[1][3]
  • オンライン会議はデスクトップ、対面はモバイルと入口を分けられる[1][3]
  • 無料のBasicでも文字起こし回数の日次上限は案内されていない[7]
  • メモは初期状態で非公開で、共有先を自分で選べる[1][3]

ボットなしの利点は、相手先の会議ルールで外部参加者を増やせないときです。参加者一覧に新しい名前が出ない一方で、録音している事実は相手に伝わりません。公式セキュリティページも、開始は手動であり自動参加しないと説明しています。[3] 開始前の同意案内は、ツール側の通知に頼らず主催者が行う必要があります。

もう一つの見どころは、議事録専用ツールというよりメモ帳に近い点です。会議中に自分で箇条書きを残し、終了後に文字起こしの文脈で整える使い方が公式でも中心です。[1] 完全自動の確定版を配る設計ではなく、人が確認してから共有する前提と考えたほうがよいでしょう。

料金と履歴の切れ目

公式料金ページにはBasic、Business、Enterpriseの3プランがあります。表示は1ユーザーあたりの月額、米ドルです。[2]

プラン 月額(公式表示) アプリ内で見られる履歴 課金の案内
Basic 0ドル 直近30日のみ 無料
Business 14ドル 無制限 月払い
Enterprise 35ドルから 無制限 月払いまたは年払い

Basicでは文字起こしの日次上限はなく、AIで整えたノートとチャット、共有フォルダ、テンプレートは使えます。[2][7] ただしアプリ内で開けるノートは直近30日です。それより古いノートは削除されず保存されたままですが、有料プランへ上げるまでアプリからは見えません。タイトルと要約を残したい場合は、設定からCSV(表形式のデータファイル)書き出しが案内されています。[7]

連携もプランで分かれます。公式の課金ヘルプでは、Basicで使える連携はSlackのみです。Notion、Zapier、Attio、HubSpot、AffinityなどはBusiness以上です。[2][7] 料金ページがBusinessの項目にSlackを含めているため、Slackを既に使っている場合でも、契約画面でBasicの範囲を確認してください。

課金はワークスペース(利用者グループ)単位です。メンバーは同じプランを共有し、有効なメンバー1人につき1席(1ユーザー分の利用権)です。[7] iOS、Android、Apple Watchのアプリ自体は無料でノートを取れると案内されています。[7] 日本円の支払額、税、為替はチェックアウト画面で確認する必要があります。

日本語会議で確認したいこと

ヘルプでは、文字起こしと要約の対象言語に日本語が含まれます。デスクトップは31言語、モバイルは17言語です。一方、メニューや設定などのアプリ画面は英語のみです。[4]

ここは確認を

  • アプリの操作画面は英語のみで、日本語UIは案内されていない[4]
  • 日本語の認識品質は、実際の会議音声で確認する必要がある[4]
  • Basicでは30日より前のノートをアプリから開けない[7]
  • NotionやCRM(顧客管理ツール)連携はBusiness以上[7]
  • SSO(シングルサインオン:1回のログインで複数サービスを使える仕組み)や管理者向けの共有制御はEnterpriseの範囲[2][7]
  • ボットが出なくても、録音同意の説明は主催者の責任のまま[3]

デスクトップでは、Multi-language(複数言語)設定を入れると同じ会議内で対応言語を切り替えられると説明されています。モバイルは文字起こし後に言語を変えられず、会議全体を一つの言語として扱う前提です。[4] 日英が混ざる会議をスマートフォンだけで録る運用は避け、パソコン側の設定まで含めて試してください。

要約の言語は、デスクトップなら英語固定か、文字起こしで多数派になった言語へ合わせるかを選べます。[4] 日本語でメモを残したい場合は、設定が英語固定になっていないかを開始前に確認します。固有名詞、否定表現、金額を含む30分程度の会議で、共有できる状態へ直すまでの時間を測るのが確実です。

セキュリティで確認できること

Granolaは会議の音声ファイルを保管せず、macOSとWindowsではリアルタイム文字起こし、モバイルでは一時キャッシュした音声を使ったあと、保存するのは文字起こしとノートだと説明しています。[3] 第三者のAI事業者(OpenAIやAnthropicなど)が顧客データをモデル学習に使うことは認めない一方、Granola自身は匿名化したデータで自社改善に使う場合があります。設定からオプトアウト(学習利用を止める操作)でき、Enterpriseでは学習利用が初期状態でオフです。[3]

ノートは米国リージョン(米国内のデータセンター地域)のAWS(Amazonのクラウド基盤)上に保存され、保存時と通信時に暗号化され、日次バックアップがあると案内されています。[3] SOC 2 Type 2(外部監査によるセキュリティ認証)は2025年7月の公式発表で、監査報告書はTrust Center(セキュリティ情報の公開ページ)から確認できます。[5] HIPAA(米国の医療情報保護法)対応とBAA(医療情報の取り扱い契約)はEnterprise向けで、Free、Personal、Businessでは利用できないとヘルプに明記されています。[6]

SSO、共有やAPI(外部連携の窓口)の管理者制御、組織全体の自動削除期間はEnterpriseです。[2] 課金ヘルプでは、SSOは50人以上のチーム向けと注記されています。[7] 認証名だけで導入を決めず、保存地域が米国であること、誰がノートを共有できるか、退職者のデータをいつ消すかまで管理者と照合してください。

向いているチーム

  • 会議ボットを参加者一覧に出したくない営業・採用・社外打ち合わせ
  • Zoom、Meet、Teamsが混在し、記録操作を一つにまとめたいチーム
  • オンライン会議と対面のメモを、同じGranolaへ集めたい人
  • まず無料で日々のメモ品質を見たい個人や少人数
  • 30日を超える履歴検索、NotionやCRM連携、SSOまで必要になったら有料を検討する組織

反対に、会議の正式記録を既存のZoomやTeams、Google Meetの権限のまま残したい組織には、別サービスのノートを増やす効果は小さくなります。Windows中心でも使えますが、操作画面が英語であることと、日本語品質の実測が前提です。医療情報を扱う場合は、Businessでは足りずEnterpriseのHIPAA条件を別途確認する必要があります。[4][6]

内蔵の議事録機能だけで足りるかは、会議ツール内蔵AI議事録の比較も参照してください。ボットなしという点ではZoom My NotesやChatGPT Recordと用途が重なるため、すでに契約しているプランから試すのも無駄が少ないです。

試すなら、30日の切れ目まで含めて測る

機密性の低い定例会議を1本選び、記録ボタンを押す前に目的と共有先を伝えてください。案内の型は録音アナウンスの例文を流用できます。

  1. 開始まで:アプリを手動起動し、正しいマイクと会議音声を拾って記録を始めるまで
  2. 確認まで:決定事項、担当者、期限、数字を文字起こしへ戻すまで
  3. 共有まで:初期の非公開設定を崩さず、伝えた相手だけが開けるか
  4. 履歴まで:30日後に同じノートを開く必要があるか、CSV書き出しで足りるか

日本語会議では、アプリ言語が英語でも現場が迷わないか、日英混在をデスクトップ設定で扱えるかも見てください。評価項目を固定するなら、トライアル評価シートの6項目と重ねられます。

まとめ

Granolaは、会議へボットを入れず、手元の端末で文字起こしとメモを残したい人向けのAIメモ帳です。会議アプリが混在していても操作を増やしにくく、メモは初期状態で非公開です。

判断の分かれ目は、30日を超える履歴をアプリ内で使うか、Slack以外の連携が要るか、日本語会議の実測品質が共有に耐えるかです。まずはBasicで会議1本を「開始、確認、共有」まで通し、履歴と管理の不足が見えた時点でBusinessまたはEnterpriseを比較するのが堅実です。

Sources

[1] https://www.granola.ai — Granola 公式サイト [2] https://www.granola.ai/pricing — Pricing plans | Granola [3] https://www.granola.ai/security — Security at Granola [4] https://docs.granola.ai/help-center/customising-granola/multi-language — Multi-language support | Granola Docs [5] https://www.granola.ai/updates/granola-is-soc2-type-2-compliant — Granola is SOC2 compliant [6] https://help.granola.ai/article/is-granola-hipaa-compliant — Is Granola HIPAA compliant? [7] https://docs.granola.ai/help-center/managing-your-account/subscriptions-and-billing — Subscriptions and billing | Granola Docs

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