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iPhoneの「メモ」「ボイスメモ」で文字起こしレビュー:iPhone 12以降は日本語に対応、要約はiPhone 15 Pro以降

iPhoneの「メモ」「ボイスメモ」で文字起こしレビュー:iPhone 12以降は日本語に対応、要約はiPhone 15 Pro以降
目次

会議室の机にiPhoneを置いて、メモアプリの録音ボタンを押す。アプリの契約も、ボットの招待も要りません。Appleのサポートページによると、その話し声は文字に起こされ、後から検索もできます。[1] ただ、AI議事録のサービスと並べると、書かれていないことも目立ちます。どこまでできて、何が空白なのか。本記事では、2026年10月17日に確認したAppleのサポートページ(日本語版)だけを根拠に整理します。実際の会議で精度を測った記事ではありません。

日本語は使える。ただし条件が2つ

メモアプリの文字起こしは、iPhone 12以降で、デバイスの言語が英語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語のどれかに設定されている場合に使えます。[1] 数えると10言語です。日本語は入っています。

条件の1つ目は機種で、iPhone 12より前のモデルは対象外です。2つ目は、書き方に注意が要ります。メモのページは「デバイスの言語が…設定されている場合」と書いており、話す言葉ではなく、iPhone自体の表示言語を条件にしています。[1] iPhoneの言語を英語にしたまま日本語の会議を録るとどうなるのか、確認したページには書かれていませんでした。普段の設定が日本語なら気にしなくていいのですが、英語表示で使っている人は、先に10分ほど試したほうが安全です。

ボイスメモのほうは、「iPhone 12以降の…日本語…で利用できます。一部の国や地域ではご利用いただけません」という書き方です。[2] こちらはデバイス言語の条件が見当たらず、対象言語が一覧になっています。

文字起こしのボタンが出ないときの説明も、メモのページにあります。iPhoneが最低要件を満たしていないか、対応する言語を検出していない、のどちらかです。[1]

メモとボイスメモ、どちらで録るか

どちらでも文字起こしはできます。違いは、録音がどこに残るかです。

メモは、1つのノートの中に録音を貼り付ける形です。ノートに、会議のタイトルや自分の書き込みを同居させられます。録音中は画面の上から下へスワイプすると、メモを取れます。[1] 一方のボイスメモは、録音だけを並べる専用のアプリです。録音を一覧で検索でき、タイトルか文字起こしの中身に語句が入っている録音だけを絞り込めます。[2]

iOS 27のページでは、メモの録音中に「文字起こし」ボタンを押すと、話している内容がその場で表示されます。[1] iOS 26のページでは、録音を止めてから文字起こしのボタンを押す流れで書かれています。[1] OSの版によって手順が違うため、公式ページの右上にある版の切り替え(iOS 27、26、18)を、自分のiPhoneに合わせて見てください。

ボイスメモの便利な点は、iOS 17以前で録った古い録音を開くと、話し声が入っていれば文字起こしが自動で始まることです。[2] 過去の録音を掘り起こす用途には向きます。ただし、手元のファイルを新しく取り込んで文字にできるかは、確認したページに説明がありません。会議ツールにファイルを渡す使い方は、録音ファイルを後からAI議事録にするときのアップロード上限のほうで比べています。

文字起こしの後に、できること

メモの録音では、文字起こしをタップすると、その位置から音声を再生できます。[1] 聞き直したい箇所だけ頭出しできるので、固有名詞や金額を確かめる作業が楽です。検索、メモへの追加、コピーもできます。[1]

一つ気をつけたいのは削除です。メモのページには、オーディオ録音を削除すると文字起こしも削除される、とあります。[1] 文字だけ残して録音を消す、という使い方はできないと読んでおくのが安全です。会議の記録をどれだけ残すかは、AI議事録の保存期間をどう決めるかで決め方をまとめています。

録音の音質を上げる設定もあります。ボイスメモでは、コントロールセンターから「声を分離」を選ぶと、バックグラウンドサウンドを除去して録れます。周りの音も入れたいときは「ワイドスペクトル」です。ただし、ワイドスペクトルはiPhoneのモデルによって使えません。[3] 収録モードにも、モノ、ステレオ、空間オーディオの3つがあります。[3] 会議の文字起こしが目的なら、まず「声を分離」を試す価値はありそうです。ただ、文字起こしの精度がこの設定で変わるかどうかは、確認したページに書かれていません。

話者は分かれるのか

ここは、AI議事録のサービスと大きく違う点です。

メモとボイスメモの文字起こしのページには、誰が話したかを識別する、という記載がありませんでした。[1][2] 一方、通話を録音したときの文字起こしには、「それぞれの文の話者が識別されます」とあります。[4] 話者の識別が書かれているのは、確認した範囲では通話だけです。

つまり、3人以上の会議を録っても、メモとボイスメモの文字起こしが「Aさん」「Bさん」と分けてくれるとは限りません。決定事項に担当者の名前を付けたい場面では、聞き直しながら自分で付け足すことになりそうです。話者の分け方が悪いときの直し方は、話者ラベルがずれるときの直し方にまとめています。

要約は、iPhone 15 Pro以降のApple Intelligenceで

iOS 27のページでは、Apple Intelligenceを使うと、メモの録音の文字起こしから要約を作れます。録音をタップして「要約」を押す流れで、要約はコピーや共有ができます。[1]

対象は、Apple Intelligenceを有効にしたiPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max、iPhone 16以降の各モデルです。[1] 文字起こしが使えるiPhone 12〜15の無印モデルでは、文字は出ても要約は出ないことになります。ページには、一部の言語や地域では使えず、使用制限が適用される場合がある、という注記もあります。[1]

日本語で要約が使えるかは、Appleの「利用できる機能」のページで見ました。iOS 27の一覧では、「メモ:文字起こしの要約」の対応言語に「日本語」が含まれています。[5] ただし、メモのページには「Apple Intelligenceによる要約に対応している言語であっても、オーディオの文字起こしでは利用できない場合がある」という注記があります。[1] 一覧に日本語があっても、自分のiPhoneで「要約」ボタンが出るかは、実機で確かめるのが確実です。

電話の録音は、別の注意点がある

通話の録音と文字起こしは、iOS 18.1以降の機能で、電話アプリで通話中に「通話録音」を押して始めます。[4] 録音が始まると、両方の通話者にオーディオの通知が流れます。[4] 録音は、メモアプリの「通話録音」フォルダに保存されます。[4]

地域の制限もあります。一部の国や地域では、1対1の通話しか録音できません。アゼルバイジャン、バーレーン、エジプト、欧州連合などの国と地域では、通話録音自体が使えません。[4] 日本はこの一覧に入っていませんでしたが、対象言語や地域は変わることがあるので、Appleの「利用できる機能」のページで確認してください。[5]

通話の文字起こしには、「文字起こしを信頼する前に、精度を確認してください。会話を完全に再現できていない可能性があります」という注意が、Apple自身の文言で添えられています。[4] 相手に録音を知らせる通知が自動で流れるのは、通話録音の側の仕組みです。対面の会議やボイスメモの録音では、参加者に伝える手順は自分で決める必要があります。冒頭の告知は録音アナウンスの例文が使えます。

オンライン会議を、このiPhoneで録れるか

ボイスメモのページには、録音中でも別のアプリを使えるが、そのアプリでオーディオの再生が始まるとボイスメモの録音が停止する、とあります。[3] ZoomやTeamsの会議にそのiPhoneで参加して音声が出ると、ボイスメモの録音は止まる、と読めます。メモアプリについては、同じ記載がありませんでした。

オンライン会議を録りたい場合は、別の端末で会議に入り、iPhoneは机に置いて、スピーカーから出る声を拾う形になりそうです。ただ、その場合は声が室内で反響して、文字起こしの精度に響きます。録音の条件の整え方は、文字起こしが荒いときに見直す録音の5条件に書いています。

iCloudのボイスメモをオンにしている場合、録音は同じApple Accountにサインインしている他のiPhone、iPad、Macにも表示されます。[3] 会社の端末で録った会議を、私物のMacに出してしまうことがないよう、アカウントとiCloudの設定は確認してください。

良い点

ここが強い

  • 追加のアプリや契約が要らず、iPhoneの標準アプリで録音から文字起こしまで進む[1][2]
  • 日本語を含む10言語に対応(メモ)。iPhone 12以降が対象[1]
  • 文字起こしのテキストをタップすると、その位置から音声を再生できる[1]
  • ボイスメモは、録音の一覧を、タイトルと文字起こしの中身で検索できる[2]
  • 通話の文字起こしでは、文ごとの話者が識別される[4]
  • Apple Intelligenceがあれば、メモの録音の要約を作れる(iPhone 15 Pro以降)[1]

確認したい点

ここは確認を

  • メモの対象は、iPhoneの言語設定が対応言語であることが条件。表示言語を英語にしていると使えるかは、記載がない[1]
  • メモとボイスメモの文字起こしに、話者の識別が書かれていない[1][2]
  • 録音を削除すると、文字起こしも消える[1]
  • 手元の音声ファイルを取り込んで文字にする手順は、確認したページになかった[1][2]
  • 1回の録音の最大時間と、録音の保存容量の上限は、確認したページに書かれていない
  • ボイスメモは、他のアプリが音を出すと録音が止まる[3]
  • 要約はiPhone 15 Pro以降が条件。オーディオの文字起こしでは使えない場合があると、Apple自身が注記している[1]
  • 日本語の精度を示す数字は、確認した範囲にない

向いている人

  • 対面の打ち合わせや取材を、1人で録って、あとで検索したい人
  • 月額の費用をかけずに、まず文字起こしの感触をつかみたい人
  • 自分の発言や、1人で話すメモ、講義の記録が中心の人

逆に、複数人の会議で話者ごとに整理したい人や、チームで議事録を共有したい人は、専用のサービスのほうが手間が減ります。チームで共有する前提のツールは、AI議事録ツール5選の比較で見比べられます。iPhoneの録音を後から日本語の議事録に仕立てるアプリなら、VOMOのレビューがあります。Macの中で処理が終わる選択肢は、MacWhisperのレビューが参考になります。

試すなら、実際の会議の10分を1本

最初に確かめることは、次の順番がおすすめです。

  1. iPhoneの機種がiPhone 12以降か、言語設定が日本語かを確かめる
  2. 録音することを、先に参加者へ伝える
  3. 同じ10分の台本(会議の議事を読み上げた原稿)を、メモとボイスメモで1回ずつ録る
  4. 金額、日付、社名、人名が正しく残っているかを見る
  5. 文字起こしをタップして、聞き直したい箇所に飛べるかを試す
  6. 複数人の会議なら、誰の発言か分かるように読み返せるかを見る
  7. iPhone 15 Pro以降なら、「要約」が出るか、決定事項と担当が拾えているかを見る

観点は、AI議事録ツールのトライアル評価シートに合わせると、他のツールと並べやすくなります。

分かれ目は、人数です。1人か2人で話す場面なら、標準アプリだけでも足りる可能性があります。3人以上になった時点で、話者の識別がないことが重くなってきます。

Sources

[1] https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iphbe11247b5/ios — iPhoneの「メモ」でオーディオを録音して文字に起こす(Apple サポート) [2] https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph00953a982/ios — iPhoneでボイスメモの文字起こしを表示する(Apple サポート) [3] https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph4d2a39a3b/ios — iPhoneのボイスメモで録音する(Apple サポート) [4] https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph57c6590e9/ios — iPhoneで通話を録音して文字に起こす(Apple サポート) [5] https://www.apple.com/jp/ios/feature-availability/ — iOSとiPadOS 27 利用できる機能(Apple)

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