VOMOレビュー:無料は登録時の60分だけ。録音を後から日本語の議事録にできるか
目次
VOMOの料金ページには、無料プランの特長として「登録時に60分無料」と書かれています。[1] 毎月60分もらえる、と読みたくなる表現ですが、公式の別のページは「登録時に1回限り60分無料」と書いています。[3] 使い切ったあとは、無料のままでは文字起こしが続かない作りです。
VOMOは、スマートフォンのアプリやブラウザで会議を録音するか、音声・動画のファイルを取り込んで、文字起こし、要約、アクション項目にするAIノートです。会議にボットを参加させる機能の説明は、確認した公式ページにありませんでした。本記事は、2026年10月15日に確認した公式の料金ページ、製品ページ、日本語の文字起こしページ、プライバシーポリシー、利用規約に基づきます。日本語の会議で精度を測った記事ではありません。料金や上限は変わるため、契約の前に本文の公式リンクで最新の表示を確かめてください。
無料は60分を使い切るまで。しかも要約が付かない可能性があります
無料プランの条件を、公式の表示から並べます。
- 文字起こし枠は60分で、登録時に1回限り[1][3]
- 音声ファイルの取り込みは1ファイルあたり30分まで[1]
- クレジットカードは不要[2]
- 話者の識別、90以上の言語への対応、自動チャプター、YouTube動画の文字起こしは無料にも付く[1]
気をつけたいのは、AIの要約です。料金ページの無料プランの欄には「あらゆる場面に合わせた構造化ノートを自動生成」と書かれています。[1] ところが同じページの「プランと機能の比較」の表では、「AIによる会議要約」「カスタマイズ可能な要約テンプレート」「音声ファイルの一括インポート」の3行が、無料の列で×、プロの列で✓になっています。[1] 欄の文言と表が食い違っているため、無料で要約がどこまで出るのかは、料金ページだけでは決められません。
AIノートを選ぶ人の多くは、文字起こしより要約を目当てにします。無料の60分を使う前に、一度短い録音を取り込んで、要約が出るかどうかを確かめたほうが安全です。
料金は、週・月・年で3通りです
プロの料金は、料金ページの切り替えで3通り表示されます。[1]
- 週払い: 7.99ドル
- 月払い: 19.99ドル
- 年払い: 99.99ドル(表示は週あたり1.92ドル。「75%お得」と書かれている)
年払いの99.99ドルは、月払いを12か月続けた場合の約240ドルより、58%ほど安くなります。「75%お得」は、週払いを52週続けた場合の約415ドルと比べた数字に近く、月払いと比べた割合ではありません。月額で払うつもりの人は、この表示をそのまま受け取らないほうがよさそうです。
プロで変わる点は、文字起こしの時間が無制限になることと、1ファイルあたりの取り込みの上限が30分から3時間に伸びることです。[1] 製品ページでは、プロの文字起こしの合計時間は無制限、1ファイルは最長3時間、と説明されています。[2]
日本円の料金は、確認したページに出ていませんでした。ドル建てで、為替によって円の金額が変わります。
日本語は対応言語に入っています
公式の製品ページは、VOMOが90以上の言語で文字起こしできると説明しています。[2] 音声テキスト変換のページには、英語、スペイン語、中国語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語などが並んでいます。[3] 複数の言語が混ざった会議でも、話者が言語を切り替えると自動で検出する、とも書かれています。[3]
日本語だけを扱うページもあります。日本語の音声や動画ファイルを取り込んで、タイムスタンプ付きの文字起こしと要約を作れる、という内容です。[4] このページのツールは、アカウントなしで試せます。ただし受け付けるのは25MB以下、30分以内のファイルで、全文の確認やエクスポートにはログインが必要です。[4]
精度については、公式は「クリアな音声ならほとんどの言語で95%以上」と書いています。[3] 同じページに、背景ノイズや強いなまりがあると85〜90%まで下がることがある、という説明もあります。[3] どちらもVOMO側の自己申告で、日本語の会議の数字ではありません。固有名詞や金額が正しく残るかは、自分の録音で確かめるしかありません。
録り方と、取り込める形式
録音の入口は、公式のダウンロードページによると、iPhone・iPad、Android、ウェブ版です。Mac版のデスクトップアプリは「近日公開予定」と表示されています。[5] 製品ページは、録音、ファイルのアップロード、YouTubeのリンクの3つの取り込み方を挙げています。[2]
取り込める形式は、音声のM4A、MP3、WAV、FLACと、動画のMP4です。[3] ほかの動画形式は、音声をMP3かWAVで保存してから取り込むよう案内されています。[3]
ZoomやTeamsの音声を、アプリがどう取り込むかの説明は、確認した範囲では見つかりませんでした。オンライン会議の相手の声まで録れるかは、使う端末と会議の形式で変わるはずです。対面の会議をスマートフォンで録る使い方なら、公式の想定に近いと思われます。ボットが入らない分、相手には録音されていることが伝わりません。会議の冒頭で口頭で知らせる運用は、AI議事録の録音アナウンス例文が使えます。
処理の速さについて、公式は「ほとんどのファイルは長さに関係なく5〜10分で完了し、1時間の録音は通常5〜8分」と説明しています。プロは優先処理の対象です。[3]
録ったあとにできること
製品ページによると、文字起こしのあとは、次のことができます。[2]
- AIの要約と、決定事項、アクション項目の抽出
- 文字起こしへの質問(Ask AI)。決定事項や、出た異論、次の作業を取り出せる
- ノート全体の編集。要約の書き直しや、行の修正ができる
- 公開リンクでの共有。リンクを受け取った人は、ログインなしでメモと文字起こしを読める
- PDF、HTML、TXTなどでの書き出し
出力の形式は、日本語ページでは、TXT、DOCX、PDF、Markdown、画像などとされています。[3][4]
もう一つ、開発者向けの機能があります。VOMO CLIをnpmで入れると、Claude CodeやCodexなどのAIエージェントから、自分のノートを検索して読めます。読み取り専用で、ノートの作成や削除はできません。[6] 会議のメモをほかの自動化につなぎたい人には向きますが、ターミナルを使ったことがない人向けではない、と公式自身が書いています。[6]
データの扱いは、業務で使う前に読んでおきたい
データの扱いについて、公式のページには次のように書かれています。
- 録音と文字起こしは、転送中も保存時も暗号化される。第三者とは共有しない。GDPRに準拠している[3]
- ノートやアカウントを削除すると、関連するデータは30日間保持され、そのあとアーカイブとバックアップから自動で消える[7]
- 認可の記録や操作の監査記録、運用ログは、セキュリティなどのために無期限に保持される。ノート本体の削除ルールとは別扱い[7]
- ChatGPTやCodexなどにVOMOを接続すると、検索結果としてノートの要約や文字起こしが、その提供元に送られる[7]
AIモデルの学習に録音や文字起こしを使うかどうかは、確認した範囲のページには書かれていませんでした。無料でも有料でも同じです。SOC 2のような第三者の認証についても、確認したページには出ていません。社内の会議や顧客の情報を扱う前に、問い合わせ窓口に確認するほうが安全です。保存期間の決め方は、AI議事録の保存期間をどう決めるかにまとめています。
もう一点、利用規約の内容に注意が必要です。日本語版の利用規約(発効日は2023年7月15日)は、アプリの利用許諾を「個人的かつ非商業的な目的」に限っています。[8] この条文が、業務での利用にどこまで及ぶのか、規約だけでは読み取れません。会社の会議で使うなら、先に運営会社へ確認してください。
公開リンクで共有したメモは、リンクを受け取った人がログインなしで読めます。[2] 社内の議事録に使うなら、共有範囲は決めておきたいところです。
良い点
ここが強い
- 日本語を含む90以上の言語に対応し、日本語専用の文字起こしページもある[3][4]
- 録音のほか、音声・動画ファイル、YouTubeのリンクからも取り込める[2][3]
- プロなら1ファイル3時間までで、文字起こしの合計時間は無制限[1][2]
- 文字起こしに質問でき、PDFやMarkdownなどで書き出せる[2][3]
- アカウントなしで、30分・25MB以内の日本語ファイルを試せる[4]
確認したい点
ここは確認を
- 無料の60分は登録時に1回限りで、毎月は増えない[3]
- 料金表では、AIの会議要約が無料に付かない。無料プランの欄の文言とも食い違う[1]
- 日本語の精度は、公式の自己申告の数字だけで、日本語の会議での計測は見当たらない[3]
- 料金はドル建てで、プロは週払いだと割高になる[1]
- AI学習への利用の有無が、確認したページに書かれていない[7]
- 利用規約が「個人的かつ非商業的な目的」の利用許諾になっている[8]
- Mac版のアプリは近日公開で、パソコンだけで完結させたい人には今は向かない[5]
向いている人
- 会議や面談の録音を、あとからまとめて議事録にしたい個人の人
- 日本語だけでなく、英語など複数の言語が混ざる録音を扱う人
- 録音のファイルを、ブラウザやスマートフォンから手軽に取り込みたい人
逆に、会社の会議の議事録を、チームで共有しながら運用したいなら、VOMOを第一候補にするのは難しそうです。CLIの説明にも、チームや共有のライブラリはなく、読めるのは自分のアカウントのノートだけ、と書かれています。[6] ボットなしでブラウザから取るTactiqや、手元録音のJamieなど、ほかの選択肢との見比べはAI議事録ツール5選の比較で確認できます。
日本語で試すなら、5分の録音を1本
無料の60分を一度で使い切らないように、本番の前に次の順で確かめてください。
- 録音することを、先に参加者へ伝える
- 無料のアカウントを作り、スマートフォンかブラウザで、5分ほどの日本語の会話を1本だけ録る
- 文字起こしで、金額、日付、社名、人名が残っているかを見る
- 要約が出るか、日本語で出るかを見る(無料で要約が付かない場合は、その時点で分かる)
- 話者のラベルが、2人の会話で正しく分かれているかを見る
- 無料枠の残りが、録音の前後でどれだけ減ったかを確かめる
この6つで、日本語が実用になるかと、無料の60分がどこまで持つかが、自分の録音で分かります。観点はAI議事録ツールのトライアル評価シートに合わせると、他のツールと並べやすくなります。
VOMOの選び方は、無料枠の使い方と利用規約の読み方が分かれ目になります。60分は一度きりで、要約が付くかどうかを最初に確かめてください。
Sources
[1] https://vomo.ai/ja/pricing — 料金 | VOMO [2] https://vomo.ai/ja — AI議事録&音声文字起こしソフト | VOMO [3] https://vomo.ai/ja/tools/speech-to-text — 音声テキスト変換 — 90以上の言語に対応したAI文字起こし | VOMO [4] https://vomo.ai/ja/tools/transcribe-japanese-audio-to-text — 日本語オーディオを文字起こし – 高速&高精度 | VOMO [5] https://vomo.ai/ja/download — VOMOをダウンロード | VOMO [6] https://vomo.ai/cli — Ask your AI agent about your own notes | VOMO [7] https://vomo.ai/ja/privacy — プライバシーポリシー | VOMO [8] https://vomo.ai/ja/tos — VOMOアプリ利用規約 | VOMO