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Hedyレビュー:音声は手元で文字起こしし、無料は月5時間。日本語の会議で試す前に

Hedyレビュー:音声は手元で文字起こしし、無料は月5時間。日本語の会議で試す前に
目次

「文字起こしは端末の中で終わる」と聞くと、会議の内容が外に出ない、と受け取りたくなります。Hedyで端末の外に出ないのは、初期設定では音声です。要約やメモをつくるAIの処理は、既定ではクラウドで行われ、文字起こしのテキストが送られます。[6]

HedyはMac、Windows、スマートフォンのアプリで動くAI会議アシスタントで、会議にボットを参加させません。パソコンから出る音を直接拾うので、Zoom、Teams、Google Meetのどれでも使えます。[3] 売りは、会議中に質問や論点を提案する「リアルタイムのコーチ」機能で、議事録だけの道具というより、話している最中の助っ人に近い作りです。[1]

本記事は、2026年10月14日に確認した公式の料金ページ、ヘルプ、プライバシーポリシーに基づきます。料金や機能は変わるので、契約の前に本文の公式リンクで最新の表示を確かめてください。実際の日本語会議で精度を測った記事ではないため、聞き取りの良し悪しはここでは判断していません。

料金は「月5時間」の無料と、年99.99ドルのPro

料金はドル表示です。次のとおりです。[1]

  • Free: 0ドル。月5時間まで。30以上の言語、要約とメモ付き。会議中のAI提案は、1回の会議の最初の30分まで
  • Pro: 年払いで99.99ドル(月あたり約8.33ドル)、月払いで12.99ドル、買い切りで299ドル。会議の長さと回数は無制限。過去の録音の読み込みもPro
  • Team: 2〜200席。1席あたり、年払い99.99ドル、月払い12.99ドル。席ごとにProと同じ機能が付き、管理者は他の人の私的なセッションを見られない

無料の月5時間は、1時間の定例なら月に5回、30分の打ち合わせなら10回分です。週1回の定例が1本だけの人は収まりますが、毎日会議がある人には、ひと月どころか1週間で使い切る量です。

もう一つ、見落としやすい点があります。無料でも録音と文字起こしは動きますが、会議中のAI提案が出るのは、1回の会議の最初の30分だけです。[1] 提案を目当てに試すなら、冒頭30分に合わせた使い方になります。

Proの払い方は三択です。月払いを12か月続けると155.88ドルで、年払いの99.99ドルより55.89ドル高くなります。買い切りの299ドルは、年払い約3年分です。長く使う前提でなければ、まず月払いか年払いのどちらかが妥当で、買い切りは最初に選ぶものではなさそうです。

ボットなしで録るしくみ:デスクトップとスマホで差が大きい

デスクトップ版(MacとWindows)は、パソコンのシステム音声をそのまま取り込みます。ヘルプによると、ヘッドホンやAirPods、Bluetoothの音声でも聞き取れ、自分と相手の両方の声が入ります。[3] 対応はmacOS 14.2以降、Windows 10以降です。[8]

スマートフォンは事情が違います。iPhoneとAndroidのアプリはマイクで音を拾うので、同じ端末で開いている会議の相手の声を、アプリ側から取ることはできません。公式ヘルプは、これはiOSとAndroidの制限だと説明しています。[3] 同じ理由で、電話の通話も同じ端末では録れません。別の端末に置いて、スピーカー通話の音を拾わせる必要があります。[3]

つまり、オンライン会議が中心で、パソコンから参加する人にいちばん向いたツールです。対面の会議なら、端末を話し手から3〜6フィート(約0.9〜1.8メートル)ほど離して置く使い方を、ヘルプは勧めています。[3]

日本語で使うときの確認点

音声認識の対応言語に、日本語が入っています。Hedyは36言語を聞き取り、チャットでは50言語で返答します。要約やメモは、設定した「アプリとAIの言語」で書かれ、会議の言語とは別に選べます。[2][3] つまり、日本語の会議を日本語で要約することも、日本語の会議の要約を英語で出すこともできます。

ただし、公式ヘルプには気になる一文があります。会議の言語は「対応する言語が複数あるが、精度には差がある」と書かれ、うまく認識されないときの対処として「最も正確なのは英語」と案内されています。[3] 日本語が使えることと、日本語で使い物になる精度が出ることは別の話です。

聞き取りに使うエンジンは、設定で選べます。既定はWhisper(端末内)ですが、日本語の会議については、ヘルプの言語別の表がNemotron Multilingual(端末内)を勧めています。パソコンでもスマホでも同じです。[5] Whisperの大きいモデル(Large)はMacとWindowsで選べ、英語以外の言語に強い一方、メモリを多く使い、動きも遅くなります。Macでのダウンロードは約1.5GBです。[5] Deepgram、OpenAI、xAIは、自分のAPIキーを登録すれば使えます。[5] 精度が足りないときに、外部のエンジンへ切り替えられるのは強みですが、その場合は音声が外部のサービスへ渡ります。[6]

固有名詞や社内用語には、カスタム用語の登録が用意されています。[1] 日本語の読みや表記がどこまで直るかは、公式の説明からは分かりません。登録するときの考え方は、AI議事録の固有名詞を辞書登録で直す方法が参考になります。

過去の録音を読み込むには、Proとアプリが要る

録音ファイルをあとから議事録にしたい場合は、読み込み機能を使います。ただし、条件が三つあります。[4]

  • Proの機能である
  • Mac、Windows、iPhone、Androidのアプリだけで使える。ブラウザ版では、音声ファイルの読み込みはできない
  • 処理中は、アプリを閉じたり別のアプリに切り替えたりしない

対応する形式は、MP3、WAV、M4A、AAC、OGG、OPUS、FLAC、AMR、WEBAの音声と、MP4、MKV、AVI、MOV、WEBM、3GPの動画です。[4] ただしWindowsでは、WEBMとMKVの動画は読み込めません。読み込んだファイルは端末の中で処理され、Hedyのクラウドには上げられません。[4] 他の端末では再生できない点だけ覚えておいてください。

録音の長さの上限は、見た範囲のヘルプには書かれていません。長い会議の録音を何本も処理する予定なら、先に1本で確かめてください。

データの扱い:何が端末の外に出るか

プライバシーポリシーと設定の解説から、初期設定の動きをまとめます。[6][7]

  • 音声の録音ファイルは、初期状態では保存されない。保存する場合も端末の中に置かれ、Hedyのサーバーには届かない
  • 文字起こしは端末内で行われ、音声はHedyにも第三者にも送られない
  • 要約やメモ、AI提案は、既定ではクラウドのAIで処理される。文字起こしのテキストがAIの提供元に送られるが、提供元は処理後に会話の内容を保持せず、学習にも使わないと書かれている
  • クラウド同期は、MacやWindowsなどのアプリでは初期状態でオフ。ブラウザ版は同期が常に有効
  • サーバーに残った会話は、自分で消すか、アカウントを消すまで残る。自動で消える設定はない

データを置く地域はアカウントの作成時に決まり、EU地域のアカウントは欧州に、それ以外は米国に保存されます。[6] 東京の会社で使うなら、地域を選べるかどうかより、そもそも文字起こしのテキストが外のAIに渡ってよい会議か、を先に決めるほうが現実的です。

外に出したくない会議のために、「ローカルAI」という選択肢があります。要約まで端末の中で処理する設定で、Apple Siliconを積んだMac、Vulkan対応のGPUを積んだWindows機、iPhone 15 Pro以降などが対象です。モデルは約2.5GBから20GB超まであり、公式は「クラウドのAIのほうが速く、質も上」と書いています。[9] 守りたい度合いと、要約の出来の兼ね合いになります。

保存期間の考え方は、AI議事録の保存期間をどう決めるかにまとめています。

録音していることを、相手にどう伝えるか

ボットが出ない以上、相手には録音に気づく手がかりがありません。Hedyのヘルプは、参加者にHedyを使っていることを伝え、同意を得るよう書いています。[3] 公式ヘルプの範囲では、会議の画面に録音を知らせる通知を出す機能は確認できていません。冒頭で口頭で伝えるか、事前にメールで案内するのが確実です。文面は、AI議事録の録音アナウンス例文が使えます。

良い点

ここが強い

  • 会議にボットを入れず、パソコンの音を直接拾える[3]
  • 文字起こしが端末内で行われ、音声が外に出ない[6]
  • 無料でも月5時間まで使える[1]
  • 買い切りがあり、サブスクを避けたい人は選べる[1]
  • 日本語を含む36言語の聞き取りに対応している[2]
  • 聞き取りのエンジンを、端末内と外部のサービスから選べる[5]

確認したい点

ここは確認を

  • 日本語の精度は、公式の説明から判断できない。ヘルプは「最も正確なのは英語」と案内している[3]
  • 要約は既定でクラウドのAIが処理し、文字起こしのテキストが渡る[6]
  • 会議中のAI提案は、無料だと1回の最初の30分まで[1]
  • スマホは同じ端末のオンライン会議や電話の通話を録れない[3]
  • 過去の録音の読み込みはProのみ、アプリのみ[4]
  • 画面に録音を知らせる通知は、公式ヘルプでは確認できなかった[3]

向いている人

  • パソコンからオンライン会議に出ることが多く、ボットを入れたくない人
  • 月5時間以内、または有料でも少人数で使い始めたい人
  • 文字起こしを端末内に置きつつ、要約だけクラウドに任せてよい人
  • 会議の最中に、質問や論点の提案を受けたい人

反対に、スマートフォンだけで会議に出る人や、日本語の聞き取り精度を何より優先したい人は、ほかの道具のほうが合うかもしれません。会議の外でも録れるPlaud Note Proや、ボットを使わないJamieと見比べると、録る入口の違いがつかめます。

試すなら、日本語の会議を3本

登録したら、プランを決める前に次の順で試してください。

  1. 参加者に、録音していることを伝える
  2. 設定で、会議の言語を日本語に、アプリとAIの言語も日本語にする
  3. 要約を取りたくない会議では、AIの処理を「オフ」にするか、ローカルAIを選ぶ
  4. 30分前後の会議を3本、デスクトップ版で録る
  5. 金額、日付、社名、担当者名が文字起こしに残っているかを見る
  6. エンジンはまずNemotron Multilingual(端末内)にする。聞き取りが荒いときは、Whisperの大きいモデルに替えて、同じ会議の差を確かめる
  7. 決定事項は要約だけで確定せず、文字起こしの該当箇所に戻して確かめる

3本を試せば、無料の月5時間で足りるか、Proの無制限が要るかが、自分の会議の長さで決まります。観点はAI議事録ツールのトライアル評価シートに合わせられます。

Hedyの選び方は、二つの問いでほぼ決まります。日本語の聞き取りが自分の会議で使える水準か。そして、文字起こしのテキストが外のAIに渡ることを許せるか。どちらも、料金表には出ていません。

Sources

[1] https://www.hedy.ai/pricing/ — Hedy AI Pricing - Free & Pro AI Meeting Assistant Plans [2] https://www.hedy.ai/post/13-new-languages-expanding-global-access-to-ai-meeting-support/ — Hedy Multilingual Support in 2026 (36 Languages for Speech, 50 for Chat) [3] https://www.hedy.ai/help/setting-up-your-first-hedy-session/ — Setting Up Your First Hedy Session - Hedy AI Help [4] https://www.hedy.ai/help/importing-audio-and-video-files-to-hedy/ — Importing Audio and Video Files to Hedy - Hedy AI Help [5] https://www.hedy.ai/help/speech-recognition-providers-in-hedy/ — Speech Recognition Providers in Hedy - Hedy AI Help [6] https://www.hedy.ai/privacy/ — Privacy Policy - Hedy AI [7] https://www.hedy.ai/post/ai-meeting-privacy-settings-explained/ — Hedy Privacy Settings Explained: From Maximum Security to Full Features [8] https://www.hedy.ai/downloads/ — Download Hedy - Available on Mac, iOS, Android & Windows [9] https://www.hedy.ai/help/local-ai-processing/ — Local AI Processing - Hedy AI Help

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