Galaxyの「ボイスレコーダー」で文字起こしレビュー:日本語に対応、音声は3時間未満。要約にはSamsungアカウントが必要
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Galaxyを使っているなら、会議の録音を文字にする道具は、すでに手元にあるかもしれません。ボイスレコーダーアプリで録った音声を、数回のタップで文字にして、要約や翻訳まで進める「文字起こしアシスト」という機能です。[1] ただ、公式のサポートページを読み比べると、使える機種、使える録音、使える長さに、思ったより細かい線が引かれています。2026年10月20日に確認したSamsung Japanの公式ページだけを根拠に、会議の議事録に使えるかを整理しました。実際の会議で精度を測った記事ではありません。
対象は、Sシリーズとフォルダブル。Aシリーズは一部だけ
文字起こしアシストの対応機種は、サポートページに一覧があります。Galaxy Sシリーズは、S23 / S23 Ultra / S23 FE、S24 / S24 Ultra / S24 FE、S25 / S25 Ultra、S26 / S26+ / S26 Ultra。フォルダブルは、Z Flip5からZ Flip8、Z Fold5からZ Fold8 Ultraまでです。[1]
Aシリーズは「文字起こしのみ」と書かれ、A55 5GとA57 5Gが挙がっています。[1] 要約や翻訳まで使えるのは、Sシリーズとフォルダブルのほうと読むのが安全です。ボイスレコーダーの設定ページでも、「文字起こしアシスト」はGalaxy AI対応機種のみ、「音声文字起こし」は一部のAシリーズ、と分けて書かれています。[2]
手元のGalaxyがこの一覧に入っているかが、最初の分かれ目です。一覧にない機種では、そもそも項目が出ない可能性があります。Galaxy AIの機能一覧のページにも、利用できる機能はモデルによって異なる、と注意書きがあります。[3]
日本語は、対応言語に入っています
サポートされている言語には、日本語が入っています。ほかに、英語(米国、英国など)、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語など20余りの言語が並んでいます。[1] 日本語の会議を録るという用途で、言語が理由で外れる心配は、書かれている範囲ではありません。
設定で印象に残るのは、言語の扱いです。文字起こしを押したあと、「言語を自動検出」がオフなら、言語を選ぶ画面に切り替わります。[1] 追加の言語は、設定のGalaxy AIから「文字起こしアシスト」を開き、文字起こしと翻訳の言語パックとしてダウンロードできます。[1] 日本語に英語が混ざる会議で、どちらの言語として扱われるかは、公式の説明では触れられていません。
使える録音は、Samsung標準アプリで録ったものだけ
ここが、いちばん見落としやすい条件です。
Galaxy AIの案内ページの注記には、文字起こしアシストが使えるのは、プリインストールされたSamsungの「ボイスレコーダー」「電話」「Samsung Notes」「通訳」の各アプリで録音したファイルだけ、とあります。[4] ZoomやTeamsのクラウド録画をダウンロードしたファイルや、ほかの録音アプリで録った音声は、この条件に当てはまらない、と読めます。ただ、ファイルの取り込みについて、公式の説明にははっきりした記載はありません。
長さにも上限があります。処理する音声ファイルは3時間未満である必要がある、と同じ注記にあります。[4] 半日がかりの研修を1本で録ると、そのままでは対象外になる可能性があります。長い会議は、最初から区切って録っておくほうが安全です。録音ファイルを後からAI議事録サービスに渡す場合の上限は、アップロード上限の比較にまとめています。
もうひとつ。ボイスレコーダーの録音モードに「インタビュー」があります。サポートページには、録音モードが「インタビュー」では文字起こしを利用できない、「標準」の設定で使うように、と書かれています。[1] 対面の取材で録音モードを切り替えている人は、会議の前に標準へ戻しておく必要があります。
要約と翻訳には、アカウントとネットワークが要ります
文字起こしをした録音には、「文字起こしアシスト」のアイコンから、要約と翻訳が使えます。要約は、文字起こしをした録音を選び、アイコンから「要約」をタップし、注意事項を確認して進めます。翻訳した文章は元のテキストの下に表示され、訳文の言語は上部で選べます。[1]
条件は、3つ読み取れます。
1つ目はアカウントです。要約を使うには、Samsungアカウントへのログインが必要です。[1] 会社支給のGalaxyで、個人のSamsungアカウントでログインしてよいかは、職場のルールを先に確認したほうが安心です。
2つ目はネットワークです。Galaxy AIの案内ページの注記には、「文字起こしと要約」の機能の使用にネットワーク接続とSamsungアカウントへのログインが必要、とあります。[4] 音声が端末の外でどう処理されるかまでは、公式の説明では触れられていません。機内モードや電波の弱い場所で試す前提は、置かないほうがよさそうです。
3つ目は長さです。録音が短い場合は、要約できません。[1] 要約の機能は、特定の文字数を満たすと有効になる、とも注記にあります。[4] 何分から、何文字から、という具体的な数字は見当たりません。
結果については、AIの性質上、結果と品質が毎回異なる場合がある、と書かれています。[1] Samsungは、AI機能が出力する内容の正確性、完全性、信頼性を保証しない、とも明記しています。[3] 決定事項や担当者は、要約だけを信じず、文字起こしと見比べてください。確認の手順は、会議後10分で決定事項を確認する方法が使えます。
通話の録音も、同じ入口に乗ります
電話アプリの通話録音も、文字起こしアシストの対象に入っています。[4] 通話中に「録音」ボタンを押せば録れて、設定から自動録音にもできます。録音ファイルは「通話記録」と電話番号(または連絡先名)と日付、時刻の名前で保存されます。[5]
取引先との電話の内容を、あとで文字で確認したい人には便利な流れです。気をつけたい点も、ページに書かれています。
- 自動録音にすると、通話中の音声が自動的に保存され、データ容量を圧迫するため、必要に応じて使うように、とあります。[5]
- Galaxy AIのリアルタイム通訳を使っている間は、通話を録音できません。[5]
- 電話アプリの録音機能は、一部の国や地域では対応していない場合があります。[4]
通話の録音は、相手への告知と同意が前提です。会議の録音と同じく、始める前に一言伝えるのが無難です。例文は録音アナウンスの例文にまとめています。
録音の設定は、使いどころが多いです
ボイスレコーダーの設定には、録音のしかたを変える項目が並んでいます。[2]
- ステレオ録音(標準モードでも、端末の上下のマイクで録る)
- 録音品質(高・中・低の3段階。高いと音質はよくなるが、容量も大きくなる)
- 録音中は着信をブロック(録音している間は、着信通知に切り替わらない)
- 利用可能なときはBluetoothマイクを使う
- 保存先(外部SDカード対応の端末で、カードが入っている場合のみ)
どの設定が日本語の文字起こしの精度を上げるかは、公式の説明では触れられていません。サポートページに明記されているのは、正確な文字起こしのために、話す人がマイクの近くではっきり話す必要がある、という点です。[1] 大人数の会議室で、端末を机の端に置いたままでは、期待どおりにならない可能性があります。机の上での置き方や、音を拾う距離の考え方は、文字起こしが荒いときに見直す録音の5条件に書いています。「録音中は着信をブロック」は、録音中に着信通知へ切り替わらないので、オンにしておく価値があります。
録音の保存と削除
録音を削除すると、まず「ごみ箱」に移り、30日間保持されたあと完全に削除されます。ごみ箱にある間は復元できます。[2] 会議の録音をうっかり消したときの保険にはなりますが、消したつもりの機密性の高い録音が、30日間は端末に残る、とも読めます。
録音ファイルは、ボイスレコーダーのアプリのほか、マイファイルの内部ストレージの中にある「Recordings」の「Voice Recorder」フォルダーからも開けます。[2] ほかのアプリや端末へ文字起こしを書き出す方法は、公式の説明にはありません。議事録として社内に共有するときは、画面の文字をコピーして使う想定になりそうです。保存期間の考え方は、AI議事録の保存期間の決め方で整理しています。
また、話者ごとの名前を付けられるか(誰の発言かの識別)についても、説明が見当たりません。複数人の会議で発言者の整理が要る場合は、実機で確かめてください。ずれたときの考え方は、話者名がずれたときの直し方が参考になります。
良い点
ここが強い
- 追加のアプリを入れずに、ボイスレコーダーで録音から文字起こしまで進む[1]
- 日本語が対応言語に入っている[1]
- 文字起こしのあとで、要約と翻訳までタップで進める[1]
- 電話アプリの通話録音も、文字起こしアシストの対象に入っている[4]
- 録音品質、ステレオ録音、Bluetoothマイク、着信ブロックなど、録り方の設定がある[2]
- 削除した録音は、30日間ごみ箱に残り、復元できる[2]
確認したい点
ここは確認を
- 対象は先の一覧にあるSシリーズとフォルダブルが中心。Aシリーズは文字起こしのみで、A55 5GとA57 5Gだけが挙がっている[1]
- 使えるのはSamsung標準アプリで録った音声だけ。ほかのアプリの録音や、ダウンロードした会議の録画は、条件に当てはまらない可能性がある[4]
- 音声は3時間未満。長い会議は、3時間未満に収まるよう区切って録るほうが安全[4]
- 録音モードが「インタビュー」では、文字起こしを使えない[1]
- 要約にはSamsungアカウントとネットワーク接続が必要。短い録音は要約できない[1][4]
- 結果と品質は毎回異なる場合があり、正確性はSamsungが保証していない[1][3]
- 話者の識別、文字起こしの書き出し方法、日本語の精度を示す数字は、確認した範囲にない
- Zoom、Teams、Meetなどのオンライン会議を、このアプリで録る方法は、公式の説明では触れられていない
向いている人
- 対面の打ち合わせや講義を、手元のGalaxyで録って、あとで要点を読み返したい人
- 電話の内容を文字で残したい人
- 月額の契約をせず、スマートフォンだけで文字起こしの感触をつかみたい人
複数人が参加するオンライン会議で、発言者ごとに整理して共有したい人は、専用のサービスのほうが合うはずです。見比べるときは、AI議事録ツール5選の比較が使えます。同じ「標準アプリで済ませる」選択肢として、PixelのレコーダーのレビューとiPhoneのメモとボイスメモのレビューもあります。Pixelでは話者ラベルが英語だけに限られていました。Galaxyは、公式の説明にその記述そのものがない、という違いがあります。
試すなら、実際の会議の10分を1本
出典では、Galaxy AIの基本機能は無料で、今後の拡張機能や新しいサービスは一部が有料になる可能性があるとされています。[4] まずは手元のGalaxyで短い録音から試すのがおすすめです。次の順番で進められます。
- 手元のGalaxyが、文字起こしアシストの対応機種の一覧に入っているかを確かめる
- ボイスレコーダーの録音モードを「標準」にする
- 設定から「録音中は着信をブロック」を確認する
- 会議の冒頭で、録音することを伝える
- 机の中央にGalaxyを置き、10分ほど録る
- 保存した録音を開き、「文字起こし」をタップする。項目がなければ、右上のAIアイコンから探す
- 金額、日付、社名、人名が、正しく文字になっているかを見る
- Samsungアカウントにログインしたうえで、文字起こしアシストの「要約」をタップし、決定事項と担当が入っているかを見る
- 複数人の会話なら、発言者の区別が付くかを確認する
固有名詞が崩れたときは、辞書登録で直す方法で、サービス側の機能を比べています。観点はトライアル評価シートに合わせると、ほかのツールと並べやすくなります。
分かれ目は、録音の入り口と会議の形です。自分のGalaxyで、対面の会議や電話を録るなら、標準のボイスレコーダーで十分に感触がつかめるかもしれません。オンライン会議の録画ファイルを後から処理したい場合や、複数人の発言を整理したい場合は、専用のサービスを検討する段階です。
Sources
[1] https://www.samsung.com/jp/support/mobile-devices/how-to-use-transcribe-assist-on-the-galaxy-s24/ — (GalaxyAI機能)文字起こしアシストを使用する方法を教えてください。(Samsung Japan サポート、最新アップデート日 2026-09-10) [2] https://www.samsung.com/jp/support/mobile-devices/please-tell-me-how-to-use-the-voice-recorder-of-galaxy/ — (Galaxy)ボイスレコーダーの使い方について教えてください。(Samsung Japan サポート、最新アップデート日 2026-09-16) [3] https://www.samsung.com/jp/support/mobile-devices/expanded-model-support-for-galaxy-ai-features/ — Galaxy AIでは何ができますか?(Samsung Japan サポート、最新アップデート日 2026-06-16) [4] https://www.samsung.com/jp/galaxy-ai/ — Galaxy AI 日常をもっと快適にするシンプルな手段(Samsung Japan 公式、注記9) [5] https://www.samsung.com/jp/support/mobile-devices/how-do-i-record-a-call-and-how-do-i-check-my-recorded-voice-of-galaxy/ — (Galaxy)通話中の録音について教えてください。(Samsung Japan サポート、最新アップデート日 2026-04-22)