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torunoレビュー:画面キャプチャ付きAI議事録は資料の文脈まで残せるか

torunoレビュー:画面キャプチャ付きAI議事録は資料の文脈まで残せるか
目次

オンライン会議の文字起こしを読み返して、「この数字」がどの資料を指していたのか分からなくなることがあります。発言だけを正確に残しても、画面に映っていた表や提案書とのつながりが消えると、判断の背景までは再現できません。

toruno(トルノ)は、リコーが提供するAI議事録サービスです。会議を文字起こしするだけでなく、音声と画面キャプチャ(会議画面の自動撮影)も一緒に記録し、会議後にAIで議事録や要約を作成できます。対面・Web会議のリアルタイム記録に加え、音声・動画ファイルのアップロードやiPhoneでの録音にも対応しています。[1][2]

本記事は2026年9月10日に確認した公式情報に基づきます。料金、対応端末、機能の範囲は変わるため、契約前に本文の公式リンクから最新条件をご確認ください。

torunoでできること

torunoの特徴は、会議を「文字起こしテキスト+録音音声+画面キャプチャ」の3点で残すことです。記録後はWeb画面でテキストを編集し、気になる発言から音声を頭出し再生できます。重要・決定事項・ToDoのタグ付け、会議検索、リンク共有、データの書き出しにも対応しています。[2][4]

主な機能は次のとおりです。

  • Web会議や対面会議をリアルタイムで文字起こし・録音する[1][2]
  • 会議中に表示された画面を自動でキャプチャする[2][4]
  • テキスト、音声、画面を時系列で確認する[2][4]
  • 発言へ「重要」「決定事項」「ToDo」のタグを付ける[2][4]
  • 音声・動画ファイルをアップロードして文字起こしする[1][2]
  • 文字起こし結果から議事録、要約、商談記録などを生成する[3]
  • オリジナルの要約テンプレートを作り、出力形式をそろえる[3]

Microsoft Teams、Zoom、Google Meet、Webexでの記録が確認されており、Web会議サービス側で特別な連携操作をしなくても、Windows用デスクトップアプリから記録を開始できます。[1][2] 会議へ外部ボット(外部サービスの記録用プログラム)を参加させる方式ではなく、手元のPCで流れる音声と画面を記録したい場合に検討しやすい仕組みです。

画面キャプチャが役立つ会議

ここが強い

  • 資料と発言を時系列で並べ、「この案」「右側の数字」が何を指すか確認しやすい[2][4]
  • 気になる発言から音声を頭出しし、文字起こしの誤りを直せる[2][4]
  • 専門用語や社内略語をユーザー辞書へ登録できる[1][2]
  • AI要約の用途別テンプレートに加え、組織独自の形式も作れる[3]
  • 法人向けはユーザー数ではなく、組織内の合計記録時間で料金を考えられる[1]

画面キャプチャの価値が出やすいのは、営業提案、設計レビュー、予算会議のように、資料を見せながら会話する場面です。公式の解説では、会議画面を30秒に1回撮影し、キャプチャと文字起こしを時系列で同期すると案内しています。[4]

たとえば「A案ならこの工数です」という発言だけでは、後からA案の内訳が分かりません。発言時点のスライドを一緒に確認できれば、要約の結論を元資料へ戻って検証できます。AI要約を読む時間だけでなく、曖昧な箇所の裏取りにかかる時間まで短くできるかが、torunoを試す際の重要な評価軸です。

一方、キャプチャにはチャット通知、別タブ、個人情報など、共有するつもりのない画面が映り込む可能性があります。記録開始前に通知を切り、対象ウィンドウを整理し、会議ログを共有する前に画像も確認する運用が必要です。

AI要約は法人向けプランで利用する

torunoのAI要約は、文字起こし結果から議事録、要約、商談記録、日報などを生成する機能です。用意されたプロンプトテンプレート(AIへの指示文のひな形)を選ぶだけでなく、会議の目的や社内フォーマットに合わせて独自テンプレートも作れます。[1][3]

生成された内容は、AI要約画面で確認してから議事録エディタへ転記し、細部を修正して外部のファイルやシステムへ移す流れです。[3] 完全自動で確定版を配布するのではなく、文字起こしと音声を根拠に人が仕上げる設計と考えたほうがよいでしょう。

AI要約を利用できるのは「toruno ビジネス AI要約」プランです。公式FAQでは生成AIにAmazon Bedrock(AWSの生成AIサービス)を使用し、顧客データは学習データとして利用されないと説明しています。[1][3] 1会議あたりのプロンプト送信は20回までという上限もあるため、同じ会議から何種類もの文書を作る場合は使い方を決めておきます。[1]

料金と無料トライアル

公式サイトでは、toruno ビジネス AI要約の月30時間プランを月額27,000円、月100時間プランを月額85,500円と案内しています。いずれも税抜、初期費用0円で、生成AIの利用費を含みます。[1]

プラン 月額基本料金 基本の記録時間 超過料金
toruno ビジネス AI要約 月30時間 27,000円(税抜) 月30時間 900円/時間(税抜)
toruno ビジネス AI要約 月100時間 85,500円(税抜) 月100時間 855円/時間(税抜)

料金は招待したユーザーの記録時間を合算して計算し、ユーザーアカウントに連動する費用はないとされています。[1] 多人数へ展開しやすい一方、利用者が増えて記録量も増えれば超過料金が発生します。人数だけでなく、組織全体で月に何時間記録するかを先に数える必要があります。

法人向けの無料トライアル(お試し期間)は3週間、上限30時間です。公式サイトは全機能を体験できると案内しており、AI要約も試せます。[1][2][3] 個人向けには別のtorunoパーソナルがあり、法人向けAI要約プランと料金・機能を混同しないよう注意してください。

対応端末で注意したいこと

ここは確認を

  • リアルタイム会議記録用のデスクトップアプリはWindowsのみ[1][2]
  • Mac用アプリとAndroidアプリは提供されていない[1]
  • iPhoneアプリは録音後にアップロードする方式で、リアルタイム文字起こしは行わない[1][2]
  • MacやAndroidでも録音・録画済みファイルのアップロードはできる[1]
  • AI要約は法人向けのtoruno ビジネス AI要約プランで提供される[3]
  • 画面キャプチャに不要な情報が含まれていないか、共有前に確認が必要

Windows PCが中心の組織では、会議ソフトをまたいで同じ記録方法を使いやすいでしょう。反対にMac中心のチームでは、Web会議をリアルタイムに文字起こしし、画面も同時保存するというtorunoの強みをそのまま使えません。録画ファイルを後からアップロードする運用で足りるか、試用前に切り分ける必要があります。[1][2]

iPhoneアプリは、会議室や外出先で録音した音声をtorunoへアップロードするための入口です。Web会議の文字起こしには使えないと公式ページに明記されています。[2] 対面会議とオンライン会議の両方を扱う場合は、端末ごとに開始手順が変わっても現場が迷わないか確認してください。

セキュリティで確認できること

torunoは法人向け機能として、2要素認証(パスワードに加えて別の確認を求める仕組み)、IPアドレス制限(接続できる通信元の限定)、会議ログの閲覧・編集権限管理を案内しています。[1] 文字起こしに使う音声データと結果は音声認識AIの学習目的に利用されず、AI要約に使うAmazon Bedrockでも顧客データは学習に利用されないと説明しています。[1][3]

ただし、学習利用されないことだけで導入審査は完了しません。文字起こし、音声、画面キャプチャという3種類のデータが残るため、保存容量、保持期間、削除手順、共有権限を合わせて確認する必要があります。公式サイトでは保存容量を超えると新規記録ができず、不要な記録を削除する必要があるとも案内されています。[1]

画面キャプチャを使う会議では、音声に出なかった情報まで画像に残ります。人事・財務・顧客情報を扱う会議は記録対象から外す、非公開設定を使う、共有前の確認者を決めるなど、音声だけの議事録より一段細かなルールが必要です。

向いているチーム

  • スライド、表、設計図を見ながら話す会議が多いチーム
  • Windows PCを中心にTeams、Zoom、Google Meetなどを併用している組織
  • 発言の文字だけでなく、元音声と表示資料へすぐ戻りたいチーム
  • 社内用語を辞書へ登録し、同じ議事録形式を複数人で使いたい組織
  • 席数課金より、組織全体の記録時間で費用を管理したいチーム

反対に、Macだけでリアルタイム記録を完結したいチームや、会議の画面を保存できない組織には合わせにくいサービスです。会議が一つのプラットフォームに集約され、標準の要約機能で共有まで終わっている場合も、新しい記録先を増やす効果を慎重に見極めるべきでしょう。

トライアルで測りたい4項目

3週間のトライアルでは、画面共有を使う会議と使わない会議を少なくとも1本ずつ選びます。参加者へ録音・文字起こし・画面保存を事前に説明し、機密性の低い会議から始めてください。

  1. 開始までの時間:Windowsアプリを起動し、正しい音声と画面を迷わず記録できるか
  2. 文脈確認の時間:「この数字」「前の案」といった発言から、該当する画面へ戻るまで何秒かかるか
  3. 議事録の修正時間:固有名詞、決定事項、担当者、期限を確認し、共有できる状態にするまで何分かかるか
  4. 共有前の確認時間:不要な画面や発言が含まれていないか確認し、適切な権限で共有するまで何分かかるか

文字起こしの正解率だけでなく、資料との照合と共有前チェックを含めた総時間を測ります。画面キャプチャによって確認が速くなっても、公開範囲の点検に長くかかるなら、記録対象や共有手順を見直す必要があります。

まとめ

torunoは、会議の発言だけでなく、そのとき画面に映っていた資料も一緒に残したいチームに向くAI議事録ツールです。テキスト、音声、画面を行き来できるため、要約の結論を元の文脈へ戻って確かめやすい点に特徴があります。

導入前には、Windows中心の端末構成に合うか、画面キャプチャを安全に保存・共有できるか、月間の合計記録時間が料金枠に収まるかを確認してください。まずは資料共有の多い定例会議を1本通し、「記録開始から確認、修正、共有」までの時間が実際に減るかを見るのが堅実です。

Sources

[1] https://toruno.biz — toruno 公式サイト [2] https://toruno.biz/product — プロダクト紹介 | toruno [3] https://toruno.biz/product/ai-summary.html — AI要約 | toruno [4] https://toruno.biz/resource/document/basicusage2.html — torunoで記録するテキスト、音声、画像について

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